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小松 秀徳

APOLLO(アポロ) バーテンダー/店主

小松 秀徳


【profile】大学時代を過ごした秋田のバー「ダックスフンド」でバーテンダーとなる。仙台に帰郷したあともいくつかのバーで経験を積み、上京。南青山などのバーでさらに腕を磨き、独立を見据えてサントリー株式会社(現:サントリー酒類)に入社。ドリンクスーパーバイザーとして、開業支援、リキュールやカクテルの提案、ウイスキーのセミナー講師などを経験。2013年9月4日、銀座にてバー「APOLLO」を開店。

バーでは、得られない経験ばかりでした。

サントリーは大企業ですから、世の中に対する影響力は決して小さくありません。勤めていた時代は、発信力の高い仕事をいくつか経験させてもらいました。そのひとつが、「角ハイボール」です。自分が作ったものを日本中に提案できる面白さは、サントリーならではですね。この案件では、サントリーの元主席ブレンダーであり現山崎蒸溜所の工場長である方ともご一緒させて頂き、非常に勉強になりました。山崎蒸溜所では、一般の社員が入れないようなところも見学させて頂きました。ブレンダーの仕事体験や、想いを直接お伺いするなど、本やネットでは得られぬナマの情報に直に触れられるのですから、お酒に携わる人にとっては最良の環境です。開業に関する知識も、消費形態や客単価など経営面についても詳しくなれます。店舗設計ひとつ取り上げても、この業態でこの色は禁止だとか、天井が高いと人は注文し易くなるとか、不動産を決める時の家賃交渉などは、私が独立する時に、そのまま活かせました(笑)。

深みを知るほど、ハマってしまう。この仕事は、お酒と同じです。

活動の場は、なにも国内だけではありません。海外にもずいぶん行かせて頂きました。例えばスコットランド、フランスなどヨーロッパ各国、アメリカ、アジアなど。目的としては、海外視察やお客さまのアテンドです。海外視察などの研修を通じ、ウイスキーのセミナーを開催できるほど知識も高まりましたし、「APPOLO」を開店させる時にも、海外を回って、いいなと思う所を、けっこう取り入れています。大理石のカウンターは、ニューヨークのブルックリンにあるカフェを参考にしました。壁にある絵画も日本にあまりないような額をつけたり、剥製を壁にかけたりしたのも、海外発想から。ちなみに内装や外装、バックヤードの図面も自分で引いたのですが、これもグルメ開発部時代に得たスキルです。

起業するように、仕事できます。

業績向上を狙う飲食店様のメニューをつくる。新業態の店舗をイチからつくる。現場スタッフの教育担当になる。今後のキャリアの先に独立開業がある方にとっては、身になることばかりです。ここで学んだことを将来にいかすためにも、常に「自分がお店を出すならどうするか」という意識をもって、仕事に取り組むことを大切にしてください。自分事だからこそ本気で考えられます。失敗しそうなら「やめたほうがいいですよ」ということもできるのです。開業して失敗して、何千万円という借金だけが残るなんて状況は自分も避けたいですよね。起業するように仕事することで、独立して成功する秘訣をたくさん見つけられる場所です。本来、お金を払って身につけるようなことを学べるので、お店を持ちたい方がひとりでも多く関われたら、それはすごく幸せなことじゃないかなって思っています。
   

ロケ地:APOLLO(アポロ)


ニューヨークにあるアポロシアターは、アーティストの登竜門といわれています。ひとりでも多くの方にバーの魅力を知ってほしい。はじめての人でも楽しめる、銀座のバーの登竜門になりたいという思いから「APPOLO」という店名は生まれたそうです。地下にあるお店で、初心者でも入りやすいように店内の様子が伺える全面ガラス張りになっています。自家製トニックウォーターで作るジン&トニックや、自家製シロップを使用したジン・フィズ、モスコ・ミュールがおすすめ。壁にはサインがあり、「響」のブレンダーの方のものです。

サントリー・グルメ開発部で働くことにご興味のある方はこちらからご応募ください。

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